「内容とはそんな関係ないんだけど売れそうなタイトル」(あとがきより)にまんまと釣られました。
あんまりネタバレしてないけど、まったくしてないわけではないので、少しは気をつけてください。
なんかもうとにかくゆるいです。いくらでも楽できるけど、それだと逆にやる気がでてくるような出てこないような気持ちで、新人類である妖精さんと、旧人類であるホモサピエンスこと人間との間を取り持つ調停官という名前だけの役職をこなしたりこなさかったり、一応こなしているお話しです。つかみどころがあるんだかないんだか、よくわかりません。
なんで人類が衰退したのか、とか考えたら負けです。考えたら負けなんだけど、ところどころで衰退してる感がある気もします。無いような気もします。考えてしまったので負けです。何に負けてるのかはわかりません。にゅあんすです。
人間側の登場人物の名前がわかりません。名前が無いわけでは無く、固有名詞として出てこないんです。妖精さんには「個体として認識する術が必要です」といって名前をつけてあげているのに、「わたし」の名前はわかりません。何せ人間は衰退してますから「わたし」、「おじいさん」、「友人Y」、「養鶏家の奥さん」、「ジョシュサン(助手さん)」、「女医さん」みたいな代名詞で事足ります。同年代の子はあんまりいないらしいです。ハムスターですら名前が出てくるのに、人間さんの名前は徹底して出てきません。「わたし」が人見知りなせいかもしれません。基本的に人見知りの人は名前を覚えるのが苦手です。これは持論です。というより、私のことです。私は衰退していません。
二巻の帯が読み終わった後に見ると秀逸です。「わたしをすくう?? スプーンとバナナ」。確かにスプーンにもバナナにもすくわれっぱなしです。誰がうまいこと言えと。でも、帯ってこれから読む人に訴えないといけないのに、こんなんでいいんでしょうか。ちょっと不安になります。大きなお世話ですね。
作品の雰囲気を感想で目指してみましたが、やっぱり駄目でした。作品の方は、こんな私が書くようなぐだぐだな文ではなく、ちゃんと面白いのでご安心ください。